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今週のドクターコラム

No.120
気候の変化と体調不良

季節の変わり目は必ず風邪をひく人。旅行先で、また旅行から帰ると必ず体調を崩すといった方、多くないですか?寒い季節に差しかかるときならまだしも、これから夏だというのに。
 
一体何故でしょうか?

その原因の1つは自律神経にかかるストレスです。
自律神経とは、活動する「交感神経」と、休む「副交感神経」の2つに分類必要に応じて
                 メンタル1
自動的に切り替わるものです。

● 生活リズムの乱れ
● 過度なストレス
● ストレスに弱い体質・性格
● 環境の変化
このような要因で自律神経のバランスは崩れてしまいます。
 
忙しい環境で働き続けている方々は、日常で疲労の蓄積があり、免疫力が低下しがちですよね。そこに季節・気温の変化、気候の違う地域への出張などが追い打ちをかけ体調を壊してしまうのです。
 
そして2つ目の原因は、
人の体に備わっている体温調節機能「サーモスタット」の酷使が原因であると言えます。この時期の日本や、サッカーワールドカップで盛り上がりを見せている南アフリカなどがそうですが、活動する日中は気温も高く、サーモスタットは「体温を下げる」という行為が重要になります。一方、夕方は夕立などもあり、一気に「体温を上げる」という行為に変わります。
 
まだサーモスタットが新しい年代なら、どんなに忙しくても調整が可能ですが、
● 加齢
● 疲労
● 睡眠不足
● 病み上がり
という状況下ではその調整がうまくいかず、細胞が機能しなくなります。

また、
● 夏場のオフィスと外
● 夏に冷たいものを口にする
● 冬場の過剰な暖房
等も「サーモスタットを酷使する」のと同じ状況になります。
これが原因で、熱はないのに発熱したような倦怠感が体にあらわれるのです。
 
以上のようなことを踏まえて、この時期こそ、
 
1. 普段からの規則正しい生活リズム。
2. 栄養価のある食事を摂ること
3. 睡眠不足は禁物
4. 1日の中での気温差対策(気温が高い日でも、クーラーの効いた室内を考慮して上着を
  一枚持ち歩く)
 
に気をつけて下さい。
 
気温・環境の変化によって起こる病気は様々あります。
参考まで、「NO.29不定愁訴」もご覧になってください。↓


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