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今週のドクターコラム

No.65
ビールって太るの?(その1)

6月に入って、だいたいどの国も気持ちいい季節になってきていますね。
今週から2回にわたって、ビールと健康をとりあげます。
 
海外に行くと思うのは、やはりその国のビールが一番おいしいなということ。
最近、日本のビールもおいてありますが、おいしく感じるのは飛行機の中までですね。
 
何でもキリンビールの研究所が発表した報告書によると、世界の消費量の国別順位は、中国が5年連続で首位を維持なのだそうです。中国は国民1人当たりの消費量が55位なのに、全消費量の22.3%を占めているとのこと。これから、ますます消費が拡大しそうですね。
 
たまには、違う切り口もよいかと思い、下に、世界のビールメーカーのシェアも掲載しましたので参考にしてください。
さすがビールの国、ベルギーがシェアNO.1でした。
 
さて本題の、ビールは太るかどうかのお話をしましょう。ビールは太るの?
 
 
缶ビール1本で約150Kcal。大瓶で247 Kcal。
そのカロリーの半分以上を占めるアルコールは、ほとんどが尿や汗となり排出か肝臓で分解されてしまうので、吸収されるカロリーは少ないのです。

 1日に飲むお酒の量の目安
 
日本酒(15.9%) 1合=180g 197kcal
ビール(4.5%) 大ビン1本=約650g 247kcal
ワイン(12%) ワイングラス1〜2杯=約240g 約150kcal

 
 
しかし、次のビールには、実は次のような作用があるので曲者なのです!
 
胃の働きを活発にする
 
なんと、ヨーロッパには回復期の病人の食事向けにつくられたビールもあり、消化吸収のよい栄養源とされていたそう。
特に、ビールに含まれている炭酸ガスは、胃壁を刺激して胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にさせる作用がある。
 
→ つまり、ビールや食べ物をどんどん消化していくので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
 
食欲増進効果
 
胃の働きが活発になったところに、香り、味が脳を刺激し、食欲がわいてきてしまうのです!

ということで、ビールが太るのではなく、ビールによって「食べすぎ」が起こることで太ると考えるのがよいでしょう。


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