勉強の効率が上がる睡眠とは
勉強に良い睡眠とはどんなものでしょう?
むかし、睡眠学習といって、英単語などを聞きながら眠るなんてものがありましたが、これは最悪です。睡眠中の脳の活動を邪魔しているだけで逆効果です。
睡眠中には脳内で記憶がリプレーされています。このリプレー作用によって、記憶が定着されて、明日には今日よりちょっと賢くなっているわけです。この作用を活用しましょう。
リプレー作用が最も起こるのは、眠り始めの3時間で、デルタ波と呼ばれる脳波が出ているときです。デルタ波を増やすには、体温の勾配を強くすること。
人間は、夕方から早朝4時に向けて内臓の温度がどんどん下がっていきます。内臓の温度(深部体温といいます)が下がれば下がるほど、眠りが深くなり、デルタ波による記憶リプレー作用が起こります。
体温の勾配を強くするために、就寝1時間前に入浴をしてみましょう。入浴した後、勉強をしていると、1時間後ぐらいに眠気がきます。これをやり過ごしてしまうと、寝つきが悪く、眠りはじめが浅くなり、デルタ波のリプレー作用が少なくなってしまうので、学習の効率は非常に悪いです。
入浴後の1時間に集中して勉強し、眠気がきたところで眠ってしまう。脳内のリプレー作用にまかせてみることが大切です。日常の勉強法として、ぜひ、ご活用ください。
眠る前の勉強には、単純に記憶するものが適切。難しい文章を読むのは午前中の方が適しています。逆に、眠る前にやってはいけないことは日記を書くこと。
感情的な言語表現を用いると、悪い夢見が多くなり、朝方に目覚めやすくなってしまいます。
寝床の中で勉強するのもNGです。脳には勉強する場所と眠る場所をしっかり教える必要があります。寝床の外で短時間集中して勉強し、ぐっすり眠って、脳内の作業にゆだねてみましょう。