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睡眠の部屋

ソファでは眠らない

 不眠症の方には、「どこでも眠れるようにしておく」という行動特徴がみられる傾向があります。ご本人は、「なかなか眠れずに睡眠不足になってしまっているから、少しでも多く眠らなければ」という気持ちから、努力して実行されているのですが、実は、この行為がベッドで眠れない状態をつくってしまいます。

 

 私たちの脳は、場所と行為をセットで記憶します。ある場所へ行ったら、その場所でやったことを思い出すという仕組みです。これが、ベッドに行けば、眠る場所だと脳が判断することに役立っているのです。ところが、睡眠不足だからといって、どこでも眠れるようにしてしまうと、この反応が薄まってしまい、ベッドに行っただけでは、脳は眠る作業を始められなくなってしまいます。

 

 ベッドで眠れない時間が増えると、読書をしたり、メールをチェックしたりなど、今度は、ベッドで眠る以外のことをしてしまい、さらにベッドと眠りの反応を弱めてしまいます。

 

 休日の午後にソファで眠るのは、とても気持ち良いですし、絵になりますが、場所は一定にしてみましょう。

 

 

                       

 

 

 机に伏せたり、ソファで寝たり、カーペットの上で寝たり・・・と眠る場所が増えてしまうほど、肝心なベッドとの眠りの反応が弱まります。自分の脳に、「ここは眠る場所」、「ここは頭を使う場所」というように、改めて教え込んであげるイメージで、注意していただければよいと思います。

 

 

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