運動するなら睡眠の向上も
忙しい中ランニングをする時間を確保すると、どうしても睡眠時間が削られてしまう。
運動後にはすんなり眠れない・・・。
運動後に眠れるように睡眠薬を飲む・・・。
そんな相談を受けることもあります。
運動する人ほど、長く眠っていそうなイメージがあるかもしれませんが、それがなかなか難しいようです。
アスリートの睡眠時間調査では、意外にも一般の人より短い傾向がありました。
イギリスで行われた調査では、アスリートの平均睡眠時間が6.9時間であったのに対して、
一般の人の睡眠時間は7.2時間でした。
一方で、睡眠時間を長くすると、スポーツの成績が向上するという結果もあります。
バスケットボール選手を対象にした実験では、最初の2から4週間の睡眠が平均6.7時間であったのに対し、
5から7週間目に睡眠時間を延ばすように設定されて、平均8.5時間の睡眠をとったところ、
シュート成功率やスプリント能力が向上しました。
【朝の寝起きで睡眠の質をチェック】
睡眠を重視することは、スポーツの成績にも直結するということです。
そこで、量、質ともに睡眠を見直す指標として、起床時心拍数計測をしてみてはどうでしょうか。
スポーツによって過度に負担がかかると、自律神経活動が乱れやすいので、
この自律神経の乱れを計測することで、過度な負担を減らし、
最適なトレーニングと睡眠のバランスを見つけるという方法です。
起床時の心拍数は、睡眠中の自律神経活動の乱れを検出するとても簡単な方法です。
ウェアラブルデバイスで計測したり、時間がなければ脈拍を15秒とって4倍するという方法でも
割り出すことができます。
疲労が残っている朝は心拍が高いです。
トレーニングだけに気持ちが向いて睡眠をおろそかにすると、トレーニングの効果も低くなってしまいます。
睡眠もトレーニングの一部として、とらえて積極的に臨んでみましょう。