眠る前の考え事を止める方法とは
ぐるぐる考えて眠れないなら、言語ラベリングで外部記憶化を使ってみましょう。
夜中になると、脳は考えを焦点化できなくなります。
すると、起こるのが連想です。
1つのネガティブな考えが浮かぶと、そこからネガティブな思考が連想して、
最終的には自分の生い立ちや存在を否定するような最悪な思考に発展することもあります。
出来事の記憶に対して、ポジティブな感情を持つかネガティブな感情を持つかは、
脳内の分かれ道のどちらが選ばれたかによって決まっています。
ちょうど目の奥辺りに位置する大脳の前頭葉眼窩部に、この分かれ道があると考えられています。
前頭葉眼窩部の内側は、ある出来事を「報酬だ」とポジティブにとらえたときに活発になります。
一方、外側は、「罰だ」とネガティブにとらえたときに活発になります。
一旦、そのルートを通ると、ルートが活性化されます。
ネガティブな思考をした後は、ネガティブな思考が続くのは
ネガティブルートが活性化されたからです。
【言語ラベリングで外部記憶化を】
活性化されたネガティブルートから抜け出す方法があります。
神経ネットワークを言語で1つの単位に圧縮して、
それを外部記憶に吐き出す方法です。
脳にとって言語は、記憶を圧縮する役割があります。
出張、会議、企画書など悩みの種に名前をつけてメモに書き出すと
その後は同じことを考えることはありません。
これで連想はストップします。
ただ、その後眠ってもまた別の考えがぐるぐるしだすことがあります。
そうしたら、またそれに名前をつけて書き出す。
実際にメモに書けなくても、ベッドの中で、
指で単語を書く動作をするだけでも、ある程度思考のストップに役立ちます。
これを繰り返していれば、そのうちに入眠できます。
面倒くさく感じるかもしれませんが、ベッドで悩み続けるよりは
早く入眠している場合が多いですよ。
考え事のストップにぜひ、使ってみてくださいね。