快楽のための過食を睡眠で防ぐ
【快楽のための食行動を防ぐ】
眠る前に食べてしまう?
人間の食行動には、エネルギーを保つ目的とは別に、
「快楽のための摂食」hedonic eatingがあります。
代謝調節のために、満腹ホルモンのレプチンや食欲刺激ホルモンのグレリンが働いているのですが、
その制御を超えて食べる行動に至る仕組みが脳の報酬系です。
この脳の報酬系によって快楽のための摂食が起こります。
睡眠不足になると食べ物に対する報酬反応が高まり、
さらに高カロリー食への衝動を抑制する機能が低下します。
つまり、食べることが快感になり、それを抑える働きを失うのです。
結果、空腹でなくても食べてしまいます。
これは、代謝制御を行う末梢の機能の問題ではなく、脳の問題。
睡眠不足になれば、誰でもこの報酬系の変化は起こります。
ただ、累積睡眠量が確保されればこの報酬系の異常は起こりにくいです。
そこで、寝つきが良いならば、1日15分でも早寝をして1か月の累積睡眠量を増やしてみましょう。