卵胞期の睡眠でPMS症状を軽減する
【卵胞期に早寝してPMSを軽減】
PMS(月経前症候群)がつらい人には、卵胞期の睡眠が短い傾向があります。
排卵から月経までの黄体期は、深部体温が上昇します。
深部体温は、起床11時間後に最高になって、
その時間から起床22時間後に向かって低下していきますが、この低下が不十分になります。
すると、入眠しにくく深く眠れない。
睡眠中の代謝活動も低下しにくく、目覚めても疲れがとれない感じがしてしまいます。
一方、月経から排卵までの卵胞期に入ると、
睡眠中の深部体温はしっかり低下するので、睡眠の質が向上します。
PMSがひどくなってしまうときの考え方の特徴として、
卵胞期に「挽回しよう」としてしまうことがあります。
黄体期につらくて動けなかった分、夜遅くまで残業や家事をする。
こうなると、睡眠の基礎的な力が低下してしまい、次の黄体期の不調がさらにひどくなってしまいます。
そこで、卵胞期1週目を睡眠強化週間としてみましょう。
人間の体は調子が良いときの力を高めると、不調が少なくなります。
不調なときに対処しようと考えてしまうと、不調になることがなくなりません。
卵胞期にほんの数分でも早寝をして累積睡眠量を増やす
夕方にスクワット10回程度の筋トレをして深部体温の勾配をつける
就寝前にホットアイマスクをして心拍数を下げる
耳から上の頭を冷やして脳の温度を下げて眠る
などして睡眠を強化すると、黄体期がラクになっていきます。
これを毎月繰り返していると、PMS症状は軽くなっていくことが多いですよ。