寝つけないときにはあえて就寝しない
寝つけない体験をすると、「今日はしっかり眠らないと」と思い、早めに就寝しがちです。
ただ、眠くないのに就寝すると「ベッド=考え事」と脳に記憶させることになってしまいます。
これでは、ますます眠れなくなってしまいます。
【早寝が良いという先入観を捨ててみる】
寝つきが悪い人が「なぜ早めに就寝してしまうのか」というと、
「早寝は良いこと」、「規則正しい生活には早寝をするべき」、
「就寝が遅くなって睡眠時間が減ると認知症になってしまう」などの先入観があることが多いのです。
子どもの頃から作られた先入観もあれば、メディアで報じられた断片的な情報から作られた考え方もあります。
問題解決のためには、一旦脳の仕組みに立ち戻ってみましょう。
脳は、場所と行為をセットで記憶します。
寝つけずにベッドの中にいると、ベッドは睡眠以外のこと、例えば考え事をする場所だと記憶します。
すると今度は、脳がベッドに行く前から、考え事ができるように準備するため寝つけなくなります。
これは、寝つけない人が悪いわけではなく、脳に誤った記憶を作ってしまっただけです。
そこで、寝つけないときには、あえて就寝をやめてみて、
新しく「ベッド=睡眠」という記憶をつくり直しましょう。
就寝をやめてみても、最低体温になる明け方にはうとうとするはずです。
そこで眠ったら、例え数時間しか眠っていなくてもいつも通り起床してみてください。
そして昼間眠らずにいると、とても睡眠不足なので、脳脊髄液内の睡眠物質が睡眠圧を高めて
夜に強い眠気がきます。起きているのが耐えられなくなったところで就寝すれば眠れます。
これなら、眠れない問題も2日で解決しますよ!