寝坊、寝過ぎで頭痛が増える
頭痛と不眠には深い関係があります。
不眠で頭痛が引き起こされることも、逆に睡眠改善で頭痛が改善することも、臨床では経験されます。
頭痛疾患の中でも頻度が高い片頭痛は、睡眠不足と寝過ぎ、寝坊が誘因になることを知っておきましょう。
【規則正しい生活の勘違い】
「規則正しい生活を」と言われると、就寝時間をそろえなければならない、と思われる方が多いです。「0時までには眠るようにしています」というお話もよく伺います。
しかし、人間の睡眠リズムは、起床して脳に光が届いた時間からカウントされます。
つまり、就寝時間より起床時間がそろっていることが大切です。
【片頭痛と関係が深いセロトニン】
片頭痛にはセロトニン系の機能異常がみられます。
セロトニンは、脳内の睡眠を促すホルモン「メラトニン」と相反するリズムで睡眠のリズムに深く関与しています。
起床したらまず、窓から1m以内に入ること。
脳に光が届いて時計遺伝子がスタートする時間がそろえば、セロトニンの機能は安定します。
【睡眠不足解消のために】
起床を遅らせる寝坊、寝だめは、睡眠不足の解消にはなりません。
睡眠不足の正しい解消方法はこちら。
「平日と休日の起床時間の差を1時間以内にして、5分、10分でも就寝を早める」
睡眠は、リズムが整っていることと、絶対量が大切。
この2つを満たしながら、頭痛の対処、予防をしていきましょう!