夜中に食べるのを防ぐには
夜中に口寂しくなって、ついついぼりぼり食べてしまう。
夜中まで作業をしているときには、甘いものや固いものに手が伸びがちです。
脂肪組織の中にあるレプチンは、体脂肪の情報を脳に知らせて満腹感をつくります。
寝不足になるとレプチンが減り口寂しくなるため、夜中に食べてしまう原因の1つとなっています。
【満腹感をあらかじめつくっておく】
満腹をつくるには、うま味であるグルタミン酸ナトリウムが役立つという見解があります。
そこで、仕事などで就寝が遅くなりそうなときは、作業の前に出汁を少し飲んでおくと、
うま味が満腹を誘発して食べずに済むことが多いです。
詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、動物実験では、グルタミン酸ナトリウムが、
レプチンの肥満を予防する効果を促進させることが確認されています。
また、こんな実験結果もあります。
健康成人12人に、いつもどおり昼食をとらせて、
最後にグルタミン酸ナトリウムを加えたスープと加えないスープを食べさせ、
食事の感覚を測定し、食後に自由にデザート(ケーキなど)を選んで食べさせて、
デザートの摂取カロリーがどう変化したかを調べました。
その結果は、グルタミン酸ナトリウムを含んだスープを飲んだ後は満腹感が持続して、
デザートのカロリーは低くなったというものです。
夜中の作業が続きそうで食べてしまうことが気になるならば、
先手を打って満腹感をつくってみてはいかがでしょうか。