重たい掛布団だと眠れる?
重たい掛布団だと落ち着いて眠れる、という人も多いです。
これには、体の状態を脳に伝える圧覚が関係しています。
筋肉が伸び縮みした情報を脳に送る圧覚は、脳の覚醒に影響を与えます。
軽い圧力がゆっくりと長く加わると筋肉の緊張は低下して緩みます。
体を支える筋肉が緩むと、脳の覚醒レベルが下がって眠くなります。
そのため、就寝時に重たい掛布団で圧力を加えられると、
そわそわしていた体が落ち着いて眠りやすくなるというわけです。
子どもが落ち着かなくて寝つきが悪いというときは、
軽めの力でギューッと長くハグしてみると、筋肉の緊張は緩みやすくなります。
ストレッチでも同様の筋緊張の低下をつくることができます。
根本的に夜に筋肉が緩むには、日中に体を支える抗重力筋がしっかり機能していることが大切です。
パソコンやスマホでの作業中は口を閉じる、座位では肛門をしめる、
立位では両かかとの内側に体重を乗せるのが重要です。
しっかり筋肉を使って脳に現状を知らせれば、脳は安心して眠ることができますよ。