睡眠不足で海馬が委縮!?
【記憶を司る海馬をいたわって!】
ストレスによって海馬の神経は萎縮してしまいます。
グルココルチコイドが過剰になるとその受容体がある海馬の機能が低下。
グルココルチコイド受容体が減少してしまうためです。
ストレスでこころが傷つく感じがしますが、実際に脳にはダメージが与えられています。
なぜ、グルココルチコイドが増えるのかというと、これは生体防御反応。
外から外敵(ウイルス)が侵入したと勘違いした脳の命令により、
やっつけるべきウイルスがないので充満したコルチゾールによって受容体が
ダメージを受けるのです。
でも、この反応はストレス要因がなくても簡単に起こります。
【睡眠不足や起床時間のズレで海馬にダメージが】
臨床ではこんな脳画像をよく見ます。
左のイラストはむっちりとした海馬が。
しかし、長期にストレス状態にあると右のようにすっぽり穴が空いてしまいます。
これはストレスがなくても睡眠不足や起床時間のズレで生じます。
一時的な睡眠不足なら受容体は増えて海馬は回復します。
ですが、 長期になると海馬の神経が萎縮して脳画像にすっぽり穴が空くのです。
【まずは無自覚な夜更かしをなくそう!】
就寝が遅くなる人にその理由を問うと、意外な答えが返ってきます。
それは 『なんとなく』。
睡眠不足というと残業やスマホ、ネットサーフィン、24時間社会などが
話の焦点になりますが、実際の原因に多いのは『なんとなく』。
つまり、自分が夜更かしをしているつもりも自覚もあまりなく、
気づいたら遅い時間になっている、というものです。
これは無くすことができます。
『なんとなく』で自分の海馬の神経を死滅させる必要はありません。
まずは、特に用がないけどなんとなく起きているのをやめて、
5分でも10分でも早く眠ってみてください。