ホーム > 睡眠の部屋

睡眠の部屋

居眠り中でも働く脳のすごい機能

【居眠り中でも大事なことは聞き逃さない!?】

 

講義などで居眠りしている人を観察すると、 人間の優れた機能を発見することがあります。

眠っているにも関わらず、試験の出題範囲の話になった途端にびくっと起きる。

 

 

 

こんな人、見たことありますよね。 自分もそうだったと思います。

 

これは、オレキシンシステムの働きです。

眠っているのに大切なことを 聞き逃さないすごいシステムです。

 

【強い情動刺激で目覚めるシステム】

 

オレキシンとは、 大脳の視床下部に神経核を持ち、 脳の覚醒を維持する物質です。

この物質に異常をきたすと、 発作的に眠ってしまうナルコレプシーに なってしまうと考えられています。

 

眠っている間に Emotional salient cue つまり、強く情動を刺激されるきっかけがあると、

脳内のノルアドレナリンがオレキシンシステムを 使って目覚めさせる、ということです。

 

もともとは外敵から身を守るための機能だと考えられます。

やはり私たち人間は、動物なんだなと改めて感じさせる機能ですね。

 

【お腹がすくと目が覚める】

 

このオレキシンは、食欲と深く関係しています。

 

満腹ホルモンレプチンが増えると、 オレキシンが抑制されます。 つまり、満腹で眠くなる仕組み。

 

逆に、 空腹だとオレキシンが「えさを捕りにいけ!」と命令するかのごとく増えるので、脳が覚醒します。

お腹がすき過ぎると眠れませんよね。

 

睡眠不足では、レプチンが減る。するとオレキシンが増えて、眠れなくなる。

お腹がすくので食べてしまうと、深部体温が上がって睡眠が浅くなる。 すると成長ホルモンが減って、体重が増える。

 

恐ろしいサイクルです。 普段から睡眠が満たされている人は、 一時的な睡眠不足でもこの反応は防げます。

 

毎日の睡眠を充実させることが大切ですね。

 

カテゴリ



バックナンバー