寝つきが悪い人の寝つくまでの長い時間は気のせい!?
人間には、いつ眠ったかを自覚する睡眠感というものがあります。
【眠りに入るまでの段階とは】
目を閉じると脳波はアルファ波になり、まず聴覚が敏感になります。周囲のがさごそする音が聞こえたり、近所の犬の鳴き声が気になりやすいのは、聴覚が敏感になっているサインです。
次に、もやもや考えが浮かんできてこれがだんだん非現実的なものに変わります。アルファ波が徐々に減って、シータ波が出てきます。
さらに、このもやもやした考えが消えていきます。この段階は、4段階ある睡眠段階のうちの第2段階にあたります。
私たちは、ここで「眠った」と感じます。
【眠るまでが長く感じるのは気のせい!?】
通常は、睡眠段階2で睡眠感を得るのですが、寝つきが悪い人は、この睡眠感を得るまでの時間が15分程度遅いことが明らかになっています。
つまり、脳は、寝つきが良い人と同じように睡眠に入っているのですが、自分は眠ったと感じていないということ。
寝つきが悪い人ほど、寝つくまでの時間を長く見積もってしまうのです。
自分が時間を長く見積もっているだけで、実際には、通常通り睡眠に入っていることがほとんどです。
入眠までの時間を長く見積もりやすいということをあらかじめ知っていれば、焦らずに済みます。時間が長く感じても脳はちゃんと眠っているので、安心して下さい。