読み聞かせはベッドの外で
子どもの寝かしつけのために、ベッドで読み聞かせをする。
理想的な子育て像のようですが、この方法、少しだけ見直してみましょう。
脳は、場所と行動をセットで記憶します。
ベッドで読み聞かせをすると、脳は、ベッドは話を聞く場所、絵を見る場所と学習して、
次にベッドに行くときには、できるだけスムーズに本が読めるように、準備をしてしまいます。
これでは、本を読まないと眠れない脳を、育てていることになってしまいます。
【ベッドは眠る場所だと記憶させる】
読み聞かせ自体は、脳を育てるうえでとても良い行為です。
そして、睡眠も脳が成長するには欠かせない行為です。
そこで、2つの行為の恩恵をしっかり受けることができるように、
読み聞かせと寝かしつけを分けて考えましょう。
そもそも、寝かしつけをする目的は、自分で眠れる子を育てるためです。
夜に自然に眠くなる脳をつくることができれば、自分で眠ることができるようになります。
読み聞かせは、あくまでもリビングで行い、眠くなってきたら本を持たずに就寝する。
この「眠くなってきた」を感じることを育てることが、
将来、自分の力で眠れる人に育てることにつながりますよ。