不眠や不安は腸内環境が悪いせい!?
【腸内環境が悪いと眠れない?】
最近、腸内環境と睡眠との関係が明らかになってきています。
大腸内細菌に由来するムラミルペプチド類は、免疫系インターロイキン1βを介して
睡眠物質として作用します。
腸内環境が整うと、夜に眠気を感じられる睡眠物質が増えやすく、
反対に、睡眠が整うと腸内環境が良くなるということも臨床では観察されます。
【就寝前の不安も腸内環境のせい!?】
眠れないとき、就寝前に不安になってしまうということもあると思います。
ヒトを対象とした実験では、複数のプロバイオティクス(生菌)を含むヨーグルトの摂取で
脳の不安領域の活動が低下しています。
これは、体と心を結ぶ島皮質とそこに情報を運ぶ腹側迷走神経の働きの関与が推測されます。
腹側迷走神経系は、交感神経系の活動を抑制するので、
体からの良い情報が脳内に届けられていれば、交感神経系の活動で心拍や呼吸が高まることを抑えられます。
就寝前にリラックスするには、腸内環境が整っていることが必要かもしれません。
寝つけないとき、そわそわ落ち着かないときは、腸内環境から見直してみるのも良さそうですね。