自前の眠気をつくって減薬へ
【睡眠薬は減薬を前提にする】
眠れなかったら、とりあえず薬を飲む。
そんな考え方だった頃に比べて、現在では、睡眠薬は減薬を前提にした処方に変わってきています。
そこで、睡眠薬を服用する側も、薬の上手な使い方を知っておきましょう。
【自前の眠気をつくって減薬】
もし、睡眠薬を就寝直前に飲んでいたら、就寝30分前くらいに服用するようにしてみましょう。
就寝直前に飲むと薬の作用で眠ったのか、自然に眠れたのかの違いが分かりにくくなってしまいます。
その為、服薬前に眠気があるかをチェックしてみましょう。
もし、眠気を感じていなければ、薬でサポートをしてもらっている間に、
生体リズムを強化して、自前の眠気をつくりましょう。
目覚めたら窓から1m以内に入る、夕方に筋トレ、夜はリビングを暗くするなど、
生体リズム強化すると、2週間のうち1日か2日ほど、服薬前に眠気が出てきます。
あくびのようなはっきりとした眠気でなくても、横になりたい、眼の奥が重い、
などなんとなく眠い感じができてきます。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、GAMAの神経伝達を亢進させることで睡眠に導入しますが、
朝の光と夜の暗さを明確にすることで、メラトニンを増やしたり、
夕方の筋トレで、深部体温の勾配を強化することで、眠気の誘発はできます。
服薬前の眠気出た日をカウントして、それが週4日以上になったら、主治医と減薬の相談をしてみましょう。
睡眠薬は眠るために飲む、というより、大脳が沈静するタイミングを教えるために飲むと位置付けて、
服薬時間は大きく変えずに自前の眠気をつくっていきましょう。