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眠れないと夜が長く感じる?

【眠れぬ夜は長く感じる?】

眠れない日は、夜が長く感じられるものです。

 

眠れない

 

これは、錯覚ではなく実際に不眠によって脳の時間認知が変化することが明らかになっています。


客観的には睡眠はとれていても、主観的には眠れないと感じる逆説性不眠症(睡眠状態誤認)では、
眠れるまでの時間が実際より長く知覚されます。
さらに、睡眠中の脳波では、浅い睡眠や覚醒を示すアルファ波、ベータ波の振幅が高い傾向があり、
これによって客観的には眠っていても「一晩中眠れなった」感覚になる、と考えられています。
 

睡眠中の時間認知の変化は、健康な人でも誰でも見られる現象です。
これには、脳の右前頭前野領域が関係していると考えられています。


夜間に眠っても、昼間に眠っても、睡眠の前半は実際の時間よりも長く、
後半は実際の時間より短く認知されます。
 深く眠ると実際より時間を長く感じられ、レム睡眠が多いと実際より短く感じられます。
 

眠れないときは、自分だけが長い時間苦しんだ感じがしますが、
脳の時間認知が変化したからだと分かれば、不安が和らぐかもしれません。
 

 

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