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夜中の間食を防ぐには

夜中の間食を防ぐには

 

年末年始の長期休暇を終えても、夜更かしやダラダラ食べ続けることが習慣になってしまった。

そんなことはありませんか?

 

夜中の間食

 

 

実は、夜更かしで食べる現象には、ホルモンが関係しています。

胃から分泌されるホルモン「グレリン」は、お腹が空くと血液中の濃度が高まり、食事をすると低下します。

グレリンは、「食欲刺激ホルモン」とも言えます。

夜中まで起きていると、このグレリンが増えます。

このグレリンの働きで私たちは夜中に食べてしまうのですが、

夜中にグレリンが増えるのには、意味があります。

 


【小腹がすくのはそろそろ寝ようというサイン】

グレリンは、脳の視床下部から指令を受ける下垂体で、成長ホルモンの分泌を促します。

そして、成長ホルモンには、睡眠促進作用があります。

 

水泳やスキーなどの全身を使う運動をした後に、眠くなった経験がある人は多いと思います。

この眠気は、運動後に分泌される成長ホルモンによる睡眠促進作用です。


夜中になったのに起きているとグレリンが増えるというのは、

「そろそろ寝ましょうよ」と促されているということです。

 


【夜中に食べないための対策は】

夜中にグレリンとオレキシンを減らすことができれば、食べずにすんなり眠ることができるでしょう。

グレリンが調整される仕組みははっきりとしていないのですが、

血中のグルコース(ブドウ糖)の濃度が影響していると考えられています。
 

そこで、夜中に食べたくなることが予想されていたら、小さじ1杯のご飯を30回噛んでみましょう。
ごはんを噛んでいると甘く感じます。でんぷんが唾液中の酵素アミラーゼで麦芽糖に分解されるためです。

麦芽糖は小腸でマルターゼという消化酵素によってブドウ糖に分解されて、ブドウ糖は全身に運ばれます。

血中のグルコースが増えると、グレリンは減りやすくなります。


夜中に仕事をするなどの眠れない理由があって、小腹がすくことが予想されていたら、

作業の前に小さじ1杯のごはんを30回噛んで、血中のグルコースを増やせば、

グレリンが増えにくくなり、夜中の間食を抑えることができますよ。

 

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