朝起きられないのは意志の問題なの?
予定があると起きられるのに、何もないと起きられない・・・。
それって本当に意志の問題でしょうか?
実は、設定された場面に合わせて、朝の起き方は変わります。
遅刻などの罰を恐れたり、起きなくてもいい過度な安全保障では、
背側迷走神経系の働きで代謝が上がらず起きられない。
起きなければいけないのに、体を起こせなくなってしまうこの状態です。
一方、「絶対起きないと、まずい」という緊張では交感神経系の働きが前面に出ます。
起きられますが、早く起きすぎることもあります。
睡眠中の心拍数も高く、睡眠の質が悪くなります。
エネルギーの消耗が大きいので、これは長続きせず、あるとき急に、パタッと起きられなくなります。
では、どんな設定になればスッキリ起きられるのか?
働きがい、生きがいなど、社会とのつながりで自分の存在価値が感じられていたり、
会いたい人に会うなど人との信頼感が感じられていると、腹側迷走神経系の働きですんなり起きられる。
おまけに、体も心もリラックスしていてパフォーマンスも高いです。
自分の仕事が何につながっているのか、人を受け入れたり受け入れられたりする経験が、
朝起きられる体づくりにつながります。