睡眠ケアで糖尿病予防を
2000年ごろまでは、睡眠不足では死にはしないと思われていました。しかし、現在では、睡眠は5大生活習慣病すべてに関連していることが明らかになっています。
その1つが糖尿病です。
これは、健康な成人の睡眠を奪うとインシュリンが減り血糖値が上昇するという研究から明らかになっています。糖尿病に罹患している方は不眠になりやすく、また、不眠によって糖尿の症状も悪化してしまいます。
糖尿病の方は、睡眠不足になっていると、手の感覚が鈍くなったり、むくみやすくなることがありますが、外来で睡眠との関連に気付かれる場合は結構まれです。
ご本人も睡眠が原因だとは思っていないことが多く、眠れないからといって、夜中にテレビを観ていたりすることもあります。
糖尿病の方こそ、睡眠をしっかりつくることが大切です。
また睡眠不足では満腹ホルモンレプチンが減り、夜中に空腹になって食べてしまいます。
実は、これがインシュリン抵抗性になり糖尿が悪化する悪循環に。
これはレプチンがインシュリンの働きをサポートしているからです。
太ってしまうだけでなく糖尿病になってしまうのは怖いですね。
睡眠を促すために有効な方法の1つは、足首を温めることです。
カラダは足首が温まると足の裏から汗で放熱して内臓の温度を下げていきます。
内臓の温度が下がれば、最初の睡眠を深くすることができます。
気温が高くても足首は冷えがち。レッグウォーマーや先を切った靴下で眠る前の足首を温めてみましょう。
ちょっとしたことですが、睡眠をつくる工夫が症状の軽減につながることもありますので、ぜひ、実践してみてください。