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睡眠の部屋

なぜ、夜中にはハイテンションに?

夜中には、どうしてくだらないことでも腹を抱えて大笑いしてしまうのでしょう?

 

 

夜中まで起きていると一過性の睡眠不足になります。

睡眠が不足すると、情動をつかさどる扁桃体、腹側被蓋野などが活発になります。

一方で、前頭葉内側領域との結合が低下してしまい、抑制機能が効かなくなります。

ポジティブな感情でもネガティブな感情でも眠る前には抑制できなくなるというわけです。

大笑いも落ち込みも歯止めが効かなくなってしまいます。

 

この一過性の反応は、睡眠をとるとなくなります。

つまり、睡眠は、前頭葉内側領域との結合を高め、

脳が抑制する機能を回復させる役割があると考えられるということです。

 

一時的な睡眠不足では、やたらハイテンションになったり落ち込みやすくなったりしますが、

睡眠をとると回復します。

 

しかし、この睡眠不足が長期にわたって慢性化すると、精神疾患のリスクが高まります。

 

前頭葉内側領域との結合低下で抑制機能が低下するのは、

うつ病や統合失調症でみられる所見と一致します。

 

常にやたらハイテンションなのにもご用心ですね。

 

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