早く起きすぎるのは早朝覚醒?
睡眠改善には、質や日中の眠気のなさ以外に満足度も重要です。
脳波などの客観的なデータで、「あなたの睡眠はバッチリです」と言われても、
「私は不満です」と思っていれば、睡眠が改善したことにはなりません。
この満足度向上の問題点は理想の高さです。
【理想が高ければ不満は大きい】
例えば、8時間が理想と思っていれば、夏至が近いこの季節に朝4時台に目覚めると、
不満に思ってしまいます。日本ではこの時期、「私はいつも4時に起きてしまうので
ネットで調べて早朝覚醒でうつ病だと思います」とお話しされる方も多いです。
ただ、睡眠時間は日照時間に依存するので、この季節は1年で最も睡眠が短いはずです。
起床4時間後に眠気がなければ、睡眠はうまくいっています。
季節によって睡眠が変動すること、睡眠が目的ではなく日中のハイパフォーマンスのための
手段であることが整理されていれば、睡眠の満足度を高めることができます。
【早く起きすぎることへの対策は】
そのうえで、早すぎる起床の対策は、
『①目覚めたときに時計を見ない』
時計を見ると同じ時間に目覚めやすくなります。
『②就寝を30分遅らせる』
就寝を遅らせて起床も遅れれば、30分単位で遅らせていき、
起きたい時間に起きられるようにリズムをずらしていきます。
『③起きたい時間まで部屋を暗くする』
早く起きすぎたときには外に出たりしないで、起きたい時間になったらカーテンを開けて外に出て、
脳に光を届けて自分にとっての朝の時間を決めてみましょう。
質が良く、昼間に眠気がなく、満足できる睡眠をつくっていきましょうね。