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モチベーションで寝起きが決まる!?

明日は重要な用事があるというときには、目覚ましよりも早く目覚めてすぐに行動できる、

こんな経験がある人は多いと思います。

実はこれは偶然ではなく、明日の予定に対するモチベーションが、

睡眠中の時間計測機能に影響を与えていると考えられています。

 

 

モチベーション

 

 

これを明らかにした実験では、起床準備を担うコルチゾールの分泌を促す、

副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)濃度を3日間モニターしています。

 

午前0時に消灯し、3日間のうち2日は「明日は9時に起床してもらいます」と指示され、

1日目は指示通り9時に起こし、2日目は指示とは異なり6時に起こし、

残りの1日は「6時に起床してもらいます」と指示され、指示通り6時に起こしました。

 

1日目は、明け方4時30分からACTHが高まり8時にピークに。

2日目は、6時までACTH分泌がなく、起こされた直後に分泌が上昇。

3日目は、2日目と同じ6時起床にも関わらず、

指示されていたことから予定時刻1時間前からACTHは上昇していました。

 

3日目には、6時起床を予告されたことから

「早起きをしよう」というモチベーションが生まれただけで、

ACTH分泌が早まり、同時にコルチゾール分泌も早まったのです。

 ACTHもコルチゾールも、急激な分泌の上昇はストレス反応なので、1日のスタートに負担がかかります。

 

起きる予定をつくってモチベーションを高めることで、

急激な上昇が防がれれば、1日のスタートはスムーズになります。

 

朝に楽しみな用事を1つ用意しておくことも、1日を気持ちよくスタートするのに役立ちますよ。

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