リアルな自分が満足する睡眠をつくる
【寝不足で情報不安になる】
睡眠改善は他人がかかげる理想像や客観的なデータより、自分の感覚が重要です。
睡眠は、主観と客観にギャップが起こる現象。
「眠れない」と思っても、他人からはよく眠れているように見える。
こんな風に主観と客観のギャップが大きくなるのは、メンタルヘルスの不調のサインでもあります。
そんなとき、
「7.5時間睡眠をとらないと認知症になる」
「脳波ではよく眠れているから問題ない」
と、客観的な情報をもらっても、睡眠は改善しません。
【感覚を自分事にする島皮質】
睡眠不足なほど、情報に翻弄されてしまいがちです。
それは、睡眠不足のときの脳の働きによります。
大脳の島皮質は、内臓感覚と体性感覚を統合して、
今起こっていることが自分事になる「自己感」をつくっています。
睡眠不足では、この島皮質の働きが低下します。
すると、睡眠時間数や統計データに気をとられて、
起床時の頭や体がどんな状態かに気づかなくなってしまいます。
島皮質でつくられるリアルな自分が満足できた睡眠を再現しなければ、自分の満足は得られません。
過去によく眠れたときは、起床したとき、頭や体がどんな状態だったでしょうか。
振り返ってみましょう。
もし、よく眠れたなという日があったら、そのときの状態を観察して、
前の日にとっていた行動を再現してみましょう。
自分の感覚を再現すれば、満足いく睡眠に近づいていきますよ。