寒くて眠れない夜は首を温めて
【首ホットタオルで全身あったか】
体が冷えてしまうこの季節、効率よく体を温めるなら首を温めてみましょう。
皮膚は動静脈吻合と毛細血管に分かれていて、
手のひらや足の裏などの無毛部は、動静脈吻合が配置されています。
細動脈と細静脈を直接連絡していて、大量の血液を皮膚に届けています。
動静脈吻合は毛細血管より10倍太く、血流は1万倍で体の放熱を担っています。
就寝前に手のひらや足の裏が温かくなると、
眠りやすいのは動静脈吻合による放熱によって深部体温が低下しているということです。
そんな放熱を担う手のひら、足の裏が冷えてしまったら、
どの部位を温めるのが効果的かを検証した実験があります。
実験では、首、腰、腹、手足、手先、足先を温めて比較しているのですが、
全身の温まりに最も効果が高かったのが「首」でした。
次いで腰や腹。
ということで、就寝前に首ホットタオルを試してみてはいかがでしょう。
湯たんぽを布団の中の腰の位置に入れて置いたり、
お腹に抱えていると体が温まるという人もいると思います。
首、腰、腹を温めると手先や足先も温まるということです。
ただし、体温より温度が高いもので温めてしまうと、
温熱性血管収縮反応によって、血流量は逆に低下します。
これは、体温の異常な上昇を防ぐための仕組みです。
人肌程度の温かさを目安にほんのり温めて、全身ぽかぽかしてくれば、
手足から放熱が進んで眠くなってくるはずです。